社畜くんになって三千里3

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ジリージリー目覚ましの音が鳴る、朝は嫌いだ。眠たい目を擦りながら、顔を洗い、歯磨きをする。

「うっしっ」新しい仕事と20代後半でのらりくらりしている訳にはいかないと思い、自分で考えてさがした仕事だ。

「頑張るぞ!」

僕は期待と興奮で胸を踊らしていた。

その勢いに乗り、会社のドアを開けた。

「おはようございます!」

周りには、年配が多くみられた。

僕は派遣の時によく話していた、同年代ぐらいのひと達と会話を楽しんでいた。

朝礼がおわり、リーダーらしき人かが近いてくる。

リーダー「工場勤務はしたことある?」

「はいっ!ありますっ」

リーダー「じゃFB、アングル分かる?」

「分かりません?」

露骨に嫌そうな顔をする。

リーダー「溶接はしたことある?」

「あっありません」

また露骨に嫌な顔をする、かすかに聞こえるか、聞こえないぐらいの声で「使えねーな」

僕は心の中で「この人使えねーって言ったよな・・・」勘違いだよなと言い聞かせこの場を紛らわした。

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