約一ヶ月が立ち、仕事にもあまり慣れてないが珍しく定時で帰れそうだった。
係長が急な仕事を頼まれて困っていたので、僕の方から代わりに仕事を引き受けた。
図面を見て、隣の材料置き場に書いてある材料が無く、すぐに戻り
「材料が無いんですけど」と聞くと
係長「材料が無い?知らねーよ、馬鹿かお前は!」
心を落ち着かせ、戻って代わりの材料を切っている。
“新人だから…”
“困っていたから?”
“助けようと!?”
“残業してまで”
「なぜ…そんな事を言われなければ…」
手に持っている材料を血が出そうなほど握り締め、おもいっきり壁に投げつけ
気がつけば俺は暴れまわっていた。
Sさんの言葉は正しかった…
「この会社の人間は頭がおかしい」
俺の頭の中から、光が一色亡くなった。